高知県立牧野植物園 2

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  結網山へ登る(牧野植物園)


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 結網山と言っても普通の山ではない、五台山は牧野植物園の中の南園にある南の端の小高い丘のような山の上の山である、今は色々な木々に囲まれているが、その昔に私の娘が3〜4歳の頃はもっとツツジに囲まれていたように記憶している。
 結網子とは牧野先生20歳の頃から生涯に亘って用いた号で「結網」は中国の史書「漢書」の一節を用いたことに由来する、その結網と山とを組み合わせて結網山となった。
 まったく久しぶりにこの結網山から美しいツツジの写真を撮ろうと坂道を登り始めた、途中幾つかある のぼり階段の一つに老夫婦が腰をかけて昼食らしき物を食べている、よく見るとカップラーメンなのだ!
 その昔の娘と結網山のてっぺんの岩山で鬼ごっこをした記憶のなか昼食に摂った“たこやき”が甦ってきた。
昼食にたこ焼きなんぞ…と意表ついた“たこ焼き”の美味いこと隣にいた少年の羨ましそうな顔が今も思い出される、楽しかった頂上の岩山鬼ごっこは、私の人生のよき思い出の1ページになっている。
 痛めている膝をごまかしながら階段を登る、なんだか登り道の両脇がワサワサしている、枝が遠慮なく張ってきて昇りにくいのだ。
最近完成した新温室のほうに力が入り過ぎて古くからあるこの山の存在は忘れられているのだろう!
 私の美しい思い出はもろくも崩れ去った、はやく整備して崩れ去った道も綺麗にしてもらいたいものだ。
牧野先生も泣いているかもしれない。
 懐かしくも美しき結網山よ楽しき思い出とともにいつまでも永遠なれ!

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