室戸ジオパーク
室戸ジオパーク 考

4月の初旬、桜の花も咲き始め山々が芽吹き始めた。
私も冬の長い眠りから目覚め、本年度の活動の最初として、最近話題の日本ジオパークの認定ともあって、室戸ジオパークへ張り切って行ってみる事にした。
私の家から室戸まで約50km年齢も50台後半、車で行くも腰に堪える1時間50分だ。
室戸ジオパークは高知方面の吉良川町・室戸岬突端
・徳島方面の佐喜浜を結んだ三角地帯、トライアングルゾーンがジオパーク対象地域となる。
詳しい説明は当地域のガイドが案内がてらしてくれるので省略するが先日、東日本大震災は東北地方に甚大な被害をもたらし誰もが予想しなかった結果となってしまった東北地方は北米プレートに太平洋プレートが潜り込む様な形で、巨大地震を引き起こした。
また室戸はユーラシアプレートにフィリッピンプレートが潜り込む同じ形で幾度も巨大地震を経験している。
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室戸も白亜紀から現代までこのプレートの地球規模のダイナミックな営みと言えば、表現は美しいのだが要は今回の大震災となんら変わりない。
多くの生命が奪われ地形が変わり、ネジ暮れ歪められ引き千切られた結果が現在の姿であると言える。
それだけにこの醜くも美しい地球創造の最先端を、この室戸で垣間見ることができるのだ。
室戸だけでなくもう少し視野を広げ四国までのばしてみると北から中央構造線・御荷鉾構造線・仏像構造線によりそれぞれに挟まれた地構帯は別々の地層を有する。
日本列島の形成時においてそれらの地構帯はパッチワークのようにひっつけられ、ひっぱられて現在の四国を形成する。
室戸は、仏像構造線より南に位置し、四万十帯に属している。
これは、県面積の60%を占める広大さになる、謎の地層(時代未詳層郡)とも呼ばれる。
さて、この謎の地層、安芸の手前矢流れから東へ、室戸まで海岸よりにより沿うように国道は走る。
東日本大震災クラスの怒涛の津波が来れば、室戸あたりまでひとたまりもない。
観光で訪れた人々はどこへ避難したらええがですろーか。教えてつかーさい。
室戸ジオパークさん、次回の地震が起こればまたまた記録に残る過去十回の巨大地震に勝るとも劣らない被害の歴史に、新たな苦しみの歴史を刻んでしまうのか?!
室戸ジオでそれを学ぼう。
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